2016年参議院選挙。選挙プランナーとポスターデザイナーに聞いてみた
2016年、参議院選挙が公示されました。
街を歩けば、掲示板には候補者のポスター。
選挙が始まると、いつもの街の景色が少しだけ変わります。
この年は、選挙権年齢が18歳以上へ引き下げられてから初めての国政選挙でもありました。
そんな選挙の街を見ながら、私が気になったのは、政治そのものとは少し違うところでした。
「最近の選挙ポスター、ずいぶん変わってきたような気がする。」
そこで、選挙プランナーと選挙ポスターのデザインに携わる人に話を聞いてみました。
選挙ポスターも、時代とともに変わる?
候補者の顔。
名前。
キャッチコピー。
限られたスペースの中で、一瞬で候補者を印象づけなければならない選挙ポスター。
毎回見ていると同じようにも思えますが、専門家によれば、ポスターの表現も少しずつ変化しているそうです。
写真の見せ方、文字の大きさ、色、表情。
街を歩く人が一瞬見るだけのものだからこそ、昔ながらの作り方をそのまま続ければいい、というものでもないらしい。
考えてみれば、これは普通の広告やデザインにも通じる話です。
「選挙は戦いなんです」
さらに選挙プランナーから聞いた話で、印象に残った言葉がありました。
「選挙は戦いです。」
選挙というと、私たちは候補者の政策や人柄を比較して、一番ふさわしい人を選ぶものだと考えます。
ところが実際の選挙戦を支える側から見ると、それだけではないというのです。
どれだけ支持を集められるか。
どんな戦略で選挙期間を戦うか。
接戦になればなるほど、その組み立て方も重要になる。
圧倒的な人気があれば結果は分かりやすい。
しかし、支持が拮抗している選挙では、選挙戦の進め方によって状況が変わることもある。
そのとき、候補者を支える「参謀」の役割が大きくなるのだそうです。
ポスターの向こう側にも、たくさんの人がいる。
普段、私たちが目にするのは候補者本人です。
でも、一枚の選挙ポスターの後ろにも、デザイナーがいる。
選挙運動の後ろには、プランナーやスタッフがいる。
誰に、何を、どう伝えるのか。
選挙というと政治の話ばかりに目が向きますが、少し違う角度から見ると、そこにはデザイン、言葉、広報、人の心理、そして戦略があります。
街角にずらりと並んだ選挙ポスター。
いつもなら通り過ぎてしまう風景ですが、その裏側を少し知ると、見え方も変わってきます。
選挙が始まった街を、今回は「伝える」という側から眺めてみました。
この記事は2016年参議院選挙公示時に取材・掲載した記事を、当時の記録をもとに再編集したものです。




































